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HIKI

DAORE

1984年11月発行のカタログではBC2-0131E,1986年11月発行のではBC2-130WLという機種名で掲載されている。当時の定価は13万円,最上位機種である。

 

外観の違いは,前者はヘッドストックにあるのはCHALLENGERというロゴで,後者にはCHALLENGER IIというロゴがあること,と私は認識している。実は1986年のカタログでは写真の解像度の問題でIIのロゴがよく見えないのだが,並んで紹介されている他のBC2シリーズ全機種にCHALLENGER IIのロゴが確認できることから,おそらくBC2-130WLにも”II”があるという推定である。

 

貴重なウォルナット単板に,ネックもウォルナットである。木理は整然として穏やかだ。ブラス製ピックガードには部分的に曇りが出ているが経過した年月を考えれば状態はいいほうだろう。ピックアップにはブラックラベルS1,S2,S3が搭載されたが,本ギターではミドルピックアップがおそらくSchecterのMonster Toneに交換されている。

 

ウォルナット製のストラトはストラトだと考えないほうがいい。音の方向性が真逆だからだ。眠くなりそうな木魚のような音,尖ったところがまるでない。曇りがちな音の輪郭を明瞭にしサスティーンを増強するためにブラスナットが使われているが,それでもなお音は眠い。どのような音楽が向いているのだろうか,と悩むような音だ。4.09kg(弦を含む)(2016.6.17更新)

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