
1980年製と思われるBurny FLG-240 or 150。当初どの時代のどの機種なのか分からずFLG-90として紹介していた。海外の方から指摘されて訂正することにした。
このギターのヘッドの裏にはシリアルナンバーが打刻されている。このような方法が取られたのは1970年代後半から1982年頃までという情報を得ている。5桁ある番号の最初の数字が製造年の最後の数字を表している。このギターでは0が打刻されているから1980年製である。
当時のカタログにはFLG-240,FLG-150,FLG-90の違いが殆ど記載されていない。さらに,当時はたとえ表面に化粧板を張った張りトップであっても土台がメイプル単板であれば「単板削り出しトップ」と記載されていたから,完全な削り出しトップなのか貼りトップなのかがカタログ上には表現されない。またマホガニー単板バックという表現についても単にパンケーキ仕様ではないという程度の意味しかなく1ピースなのか2ピース以上なのかは分からない。想像するにFLG-240/150のバックは一枚板でFLG-90のそれは2ピースではなかろうか。順当な想像だろう。このギターのバックは明らかに一枚板である。カタログの仕様記載で唯一異なるのがピックアップである。FLG-150とFLG-240にはSeymourDuncan 59 model,FLG-90はL-8001 Vintageというオリジナルピックアップが搭載されていた。ただこのギターのピックアップはGibson 57'Classicに換装されているからピックアップを基準にして機種を判定できない。そしてカタログの写真から違いが明らかなのはペグである。FLG-240/150は2コブのクルーソンペグが装備されている一方FLG-90は1コブ仕様である。このギターのペグは1個が1コブのものに交換されているが2コブである。これが結局機種同定の決め手になった。
コイルタップスイッチも付け加えられ,フレット交換もなされ,ペグも一部交換され,コレクターズコンディションからは程遠いギターだが,音はかなり素晴らしい。4.76kg(弦を含む)。(2025.10.11更新)
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