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1978年製Greco EG-700T。
写真をみると分かる通り,半分が立派なトラで半分はほぼ完全なプレーンである。このギターを「キメラ・タイガー」と呼ぶことにした。このまで強い左右差があるギターは今まで見たことがない。
レスポールのトップ材の基本的な適応はブックマッチ,すなわち1枚のメイプル板をスライスしてスライス面がトップ面になるように配置してトップの木調を揃える。しかし切り開いた一方の材に傷などの問題がある場合,一方の材を保管して後に色の似たような材(カラーマッチという)あるいは木目の走行が似たような材(テクスチャーマッチという)ができた場合にそれを合わせてトップに用いるという方法がとられ,これらを合わせてフリッチマッチと呼んだ。
しかし当初はフリッチマッチを行う場合に杢の模様については考慮されておらず,このギターのように片側のトップにだけ杢をもったギターが多く出現したのだという。ただ,これはGibsonの話であってGrecoの話ではない。私の見る限りこの頃の日本ギター全般にトップの杢については今ほど重要視しなかったようである。
マホガニー2層ボディ,メイプルネック,縞黒檀指板,MH804ペグ,U2000ピックアップ,パーロイドセルポジションマーク仕様。指板が黒檀であればEG-700以上,ポジションマークが白蝶貝であればEG-800以上のグレードだと判断できる。4.42kg(弦を含む)。(2016.8.24更新)
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