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Greco EGモデル。2008年2月に入手した。
実のところ,このギターがどのようなモデルなのか完全には判明していない。最初,その茶色っぽい外観からEG-1200だと考えていた。しかし実際に手にとってみると,それはEG-1200とは似ても似つかないものだった。特に塗装の質感が全く違っていた。
次にグローバーペグを装備しシリアルナンバーがないことから1975/76年に製造されたEG-900ではないかと考えた。
しかしそこに矛盾があることに気がつく。1975/76年のEG-900の指板はローズウッドで,このギターのような縞エボニーではない。またこのような細ロゴは1977年以降に使われ始めたものだ。
新しい時代のロゴを古い時代に使うことは不可能である。ゆえにこのギターが1977年以降に作られたことは間違いない。1977年のカタログを見ると,EG-900の指板は前の時代のローズウッドからエボニーに変更されている。ペグは換装されているかもしれない。だがひとつ解決できない問題が残っている。なぜシリアルナンバーがないのだろう。
到達した解はひとつ。それはこのギターをプロトタイプ(試作品)と考えると全てのパズル片がすっきりと収まるということだ。この結論に至るまで,グレコに対する深遠なる知識と愛を持ってサイトStudio Grecoを運営されている狛江のグレコマニア氏の助言があったことを感謝を込めて付け加えておきたい。
ピックアップは既に換装されていたため,1981年製Z-DRYに再換装した。グレコのレスポールにしては珍しくロゴ付近の白変が強い。この辺りもプロトタイプだと考えると納得できる部分である。4.26kg(弦を含む)。(2016.8.24更新)
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