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1970年代後半に作られたESP Navigator Esparto.
入手当初,このモデルは当初単なるブラックだと思っていた。しかし実はシースルー(透過)ブラックである。写真からは分かりづらいが塗装は透明感があり下の材が透けて見える。この事実を認識したあとも私は深く考えていなかった。
ところが,最近椎野秀聰著「僕らが作ったギターの名器」にある記述を見つけた。
要約すると,彼がESPに携わった約3年間(1975〜1978)に塗装をいろいろと試したらしい。塗料の質でドイツにかなわないと悟った彼は,工夫や技術で挑戦できるのではないかと考えた。そうしたひとつに「シースルー塗装」があったという。シースルーブラック,シースルーレッド,シースルーブルーといった塗装は国内のみならず海外のギタリストにも好評だったという。彼らは透過塗装のパイオニアだったのである。
また塗装は名人と呼ばれた西森氏によって行われ,彼が塗装したサンバーストは木目を活かした優美な仕上がりでNSB(西森サンバースト)と呼ばれていたという。
カタログ上はアッシュということになっているが,センとは肉眼では区別できない。重量は3.34kg(弦を含む)。(2016.8.25更新)
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