
Espartoが生産されていたのは1975〜1980年頃である。
ESPは1975年に小さなガレージショップ兼プロショップとして渋谷で開業した。椎野秀聰氏の著書でその黎明期がいかなるものか垣間見ることができた。その時期のカタログもようやく手に入れることができて,多少なりともまとまった解説の形はできつつあると感じている。しかし他のメーカーに比べるとやはりまだ分からない点が多い。
創業メンバーの一人である椎野秀聰氏が1978年頃に去り商業路線への拡大が明瞭になったであろう1980年以降のカタログはESPの公式サイトで公開されている。だが1975年からそれまでの5年間に関するESPの情報は少ない。黎明期という不安定期であることからモデル名や仕様が安定していない。1976年のものと思われるカタログを入手できたが,それから1980年の間はまだ分からないままである。
私が確認できた範囲で,ラージヘッドのESPARTOにはいくつかの異なった仕様がある。
ヘッド : ラージ & スモール
指板 : メイプル & ローズウッド
塗装 : オペーク & シースルー
ジョイントプレート : 63mm×45mm(おそらく早期) & 63mm×50mm(おそらく後期)
ポールピースピッチ : 10mm(おそらく早期) & 10.05mm(おそらく後期)
ロッド調節ボルト : プラス & ヘキサゴン
このギターはシースルー塗装で,ジョイントプレートは早期物と思われる63mm×45mm,ピックアップも同様に早期物と思われる10.0ピッチのものが搭載されている。このタイプのピックアップのカバーは黄染しやすい。野外撮影の写真のものはリアピックアップをDiMarzio FS-1に換装している。
Espartoについては,まだまだ情報が少ない。シースルー塗装,3.28kg(弦を含む)。(2016.8.25更新)
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