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HIKI

DAORE

フェルナンデスのFEG160またはEG160。2台目として入手したもの。

ヘッドストック裏にシリアルナンバーの刻印はないが,ヘッドのFロゴも完全に一致しているので間違いないだろう。エスカッションは交換されているようだ。

使用されているコアは色が濃く導管が太く荒々しい。私が最初に入手したFEG160とは雰囲気が大きく違うギターになっている。

1980年代,日本のギターメーカーは高級モデルにコア材を使うものが多かったが,カスタムメイド製品を作るメーカーを除くと多くのギターで木理の粗いコア材が使われていたようだ。

コア材にも様々ある。超高級ウクレレやギターには繊細で非常に美しいフレイムを持つものが使われる。昔のコアモデルのギターには多少の縞があって導管が太く荒々しいもが使われることが多かったようである。当然それらには価格の違いがあった筈だが,当時,少なくとも一般的なギターユーザーのレベルではコア材の質について知る由はなかった。ユーザーにとっては材がコアであるかがどうかが問題であって,質は二の次だったのである。その要求に答えるには,とにかくメーカーはコア材を安く仕入れてギターにして売る必要があったのである。そんなわけでオールドギターの中から目の細かいコア材を見つけるのは結構難しい。

つまり,古いコア製ギターにみられる材の粗さは,当時の事情を物語っているといえる。

このコアは明瞭な縞が出ているので量産品向けとしてはかなりいいほうだろう。3.87kg(弦を含む)。(2016.8.21)

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