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LPシリーズではヘッドの白変が目立つ個体が多い。このギターの白変も幾分目立ったものではある。
このギターの特徴は,総マホガニーである点にある。
レスポールギターの殆どはメイプルのアーチドトップを持っている。そしてバックはマホガニー,ネックはメイプル又はマホガニーである。ギターを構成するもマホガニー成分が豊かで温かみのある中音域を担当し,ハードメイプルは張りとスピード感のある高音域を担当する。そのアンサンブルが木材構成の視点から見たレスポールである。その音は厚くゴージャスだ。
そういう意味では,このギターはレスポールの形をしたレスポールではなギターともいえる。もっとも1968年以前のGibson Les Paul Customモデルは総マホガニーであったわけだから,古のGibson Les Paul Customの音はこのギターに近いのではないだろうか。
音の感触は,厚みのあるギブソンSGモデルとでも言ったらよいだろうか。メイプルトップのレスポールの持つゴージャスな音の厚みはないが,プレーンでドライな倍音の重なりはマイケル・シェンカーのフライングV的のような感じだ。(2020.12.22更新)
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