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東海楽器1981年製LS-100。
1982年のカタログにはバーチやサテンシカモアを使用したラミネートトップを使う可能性が示唆されているが,少なくとも1982年代までに作られた製品の中ではそのようなギターに出会ったことはない。
東海楽器は1978年に日本で初めてバーストレプリカの製造を開始し,その品質に高い評価を得ていた。しかし1980年頃から始まったGrecoのSuper Realシリーズ,,FernandesのThe Rivivalシリーズによって厳しくなっていったことだろう。ギター材,特にトップに使用する美しい杢の入ったハードメイプルも得難くなっていったことだろう。
残念なことではあるが,1984年の会社更生法適応後のLSシリーズの品質は下がっている。TLS-200を見ると,1983年製の時点でトップのメイプルからフレックが消えている。Tokaiレスポールにおいてバーストレベルの品質を確実に保証できるのは1982年製までだといっていいだろう。
さらに残念ながらGrecoとFernandesが作ったバーストレプリカは20万円を超えるカスタムメイドの最上位機種を除けばTokaiと比肩できるものではなかった。このような10万円クラスのモデルに対して美しい彫り出しトップを与えることができたのはTokaiだけだったのである。このような言い方は失礼かもしれないが,悪貨は良貨を駆逐する,という現象だったといえるのだろう。
ピックアップはDiMarzio PAF。4.00kg(弦を含む)。(2016.8.26更新)
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