
2008年2月,初めて手に入れたLS-120。
私の所有するギターの写真を見て,綺麗なギターが多いと感心している人もいるかもしれない。同時に,高価なギター除くとオークションには美しいギターが少ないと感じる人も多いかもしれない。つまり,私が運良く,あるいは何か特殊な技能を発揮して美しいギターを集中的に収集したのではなかろうかという疑問が閲覧者の心中に生じているのではなかろうかという疑問である。
それは,半分合っていて,半分誤っている。
オークションと,このサイトのようなギター紹介サイトでは,ギターの展示ルールが根本的に異なる。
オークション物件は商品である以上,欠点を確実に提示せねばならない。一方このようなサイトでは,欠点を隠してその美しさを強調することが許される。欠点部分を強調する義務などないし,美しい部分だけを選んでなおかつ実物以上に美しく見えるように撮影しても何ら非難されることはない。プロのカメラマンはどこにでもいそうな女の子をまるで女性モデルのように作り上げることができる。私はもちろんプロではないが,方向としては同じ向きを向いている。
だから,私のギターは実際に美しいものの多いが,実物を見るとなんだこの程度のギターなのかというものも少なくはない。正誤半々というのはそういう意味である。
そして,このギターは実際に美しいギターである。
非常に印象的なトップを持っている。虎杢と泡杢が混じたメイプルで,沸き起こる入道雲のような立体感を形作っている。フレックも入っていて,LS-150クラス,あるいはそれを超えるトップだといっていい。また指板は非常に美しく濃厚なハカランダである。
手になじませてみると,本物のバーストってこんな感じなのだろうかという想像が自然に生じてくるような,そんな色調と質感を持っている稀有なギターである。
ピックアップはDiMarzio PAF,重量は3.86kg。(2016.8.26更新)
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