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1980年製LS-80。ニッケルパーツのくすみがビンテージの風格を作り出している。
このギターが作られた時代はまだ良材が比較的安価に手に入っていた。その後のどのような経緯で良材が減っていったのかを説明できる資料を持ちあわせてはいないが,良材が激減したことは間違いない。
レスポールのギター材と言えばホンジュラス・マホガニーが代表格だが,これは樹種名ではなくキューバン・マホガニーを除く中南米のセンダン科マホガニー属樹種に対する総括的な名称である。
キューバン・マホガニーが幻の材とって久しい今,ホンジュラス・マホガニーは単に「マホガニー」と呼んでよい。なぜなら他のマホガニーという名を冠した材は実はマホガニーではないからである。
ホンジュラス・マホガニーの入手が困難になったあと,ボディー材の主流となった材にアフリカンマホガニーがある。実はこれも樹種名ではない。簡単にいえば,「アフリカを中心に伐採されるマホガニーに似た樹種」を意味する商品名である。アフリカンマホガニーはマホガニーではなく同じくセンダン科ではあるが「カヤ」というという別の樹種なのである。だから,本来はアフリカンマホガニーをバック材に使用した場合は「カヤバック」というのが正しい表記ということになる。
一度絶滅の危機に至った生物が,再び潤沢な状態に戻って以前のような乱獲に耐えられるレベルに戻ることはあり得ないといっていい。このようなホンジュラス・マホガニーバックのギターを所有されている方は,どうか大切にされたし。4.54kg(弦を含む)。(2016.8.27更新)
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