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1983年製Aria Pro II PE-R80。
Aria Pro IIのジャパニーズビンテージ代表機種。稀代の大ヒット商品である。渡辺香津美氏や故松原正樹氏をはじめ,初期フュージョン系ギタリストが使ったことでも知られている。当時の価格は8万円。最近再生産されているが,20万円というかなり高額な価格設定になっている,というか,この時代の価格設定が考えられないほど安かったといっていい。
木工や塗装はとても手が込んでいる。スイッチベースやノブベースをトップからオフセットした立体造形,ボディバックのコントロールキャビティの蓋までメイプル材から彫り出し,複雑な形をした指板インレイは白蝶貝である。手間暇を考えれば異常に安かったといえるだろう。
純正ではClassc Powerピックアップがマウントされている。アルニコ・マグネットを使用したこのピックアップの開発には渡辺香津美氏が携わり,PAFを参考にして100以上の試作品を経て完成させたという。リアはDiMarzio SuperDistortion,フロントは同社製PAFに換装されている。
メイプル・マホガニー・メイプルのラミネートボディはやはり渡辺香津美氏の提案によるのだという。作る音はレスポールに比較するとタイトで,ブラスナットも手伝って雑みの少ない洗練された音がする。フュージョン系ギタリストが好みそうな音である。
調整幅の広いSPT(スーパー・チューナブル)ブリッジと弦交換が容易なQH(クイック・フック)テイルピースの使い勝手も非常によい。3.94kg(弦を含む)。(2016.5.28更新)
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