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カタログによると1984年のTokai TLSシリーズでは化粧板トップ(いわゆる張りトラ)がTLS-100クラスにまで浸食していて,杢トップを持つのはTLS-150以上ということになっている。
80年代初期にはLS-80クラスでもニッケルパーツ・ブラスブリッジというスペックだったが,この時代には唯一TLS-200だけにそれが許されている。このTLS-150のパーツはかつてのLS-60クラスと同じ物が使われているように見える。
PUはDiMarzio PAF。この時代のTLS-100/150のピックアップはDiMarzio PAFで,TLS-200がSeymour Duncan Vintage '59という仕様になっている。この時代のカタログにはTLS-150/200が受注生産だという記載はなく,その時代には既製(レギュラーライン)であった可能性が高い。
このギター,トップ材が普通ではない。 トップの一部に帯状のシミのようなものが確認できる。これはスポルトと呼ばれる腐朽菌によるシミで,これが網目状に広がった材はスポルテッドメイプルと呼ばれトップ材として珍重されている。またスポルトは和名では『墨流し』と呼ぶ。
いくら高級材だとはいってもチェリーサンバーストのレスポールにおいてはスポルトは御法度だ。チェリーカラーのなかに黒いシミがあると,まるで腐ったチェリーのように汚く見える。事実,私は今までこのようなレスポールを見たことがない。 このようなギターを作った当時の東海楽器の意図が分からない。4.03kg(弦を含む)。(2016.8.26更新)
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