
H.S.Anderson Mad Cat prototype
1970年代,フォークシンガーの石川鷹彦さんが椎野氏の家に遊びに来たときに「こんなギターがいいんじゃない?」とフリーハンドで書いた絵にMad Catの起源があると椎野氏は語っています。その後いくつかの試作機を経て発売されたらしいのですが,その詳細については椎野氏は語っていません。
以前にMad Catの1号機を購入したことがあるという方と情報のやりとりをしたことがあります。その店には完成型の1号機と一緒に試作機も売られていたといいます。弾いた感触は試作機のほうが良かったのですが,店員の押されて1号機を購入し,あとでえらく後悔したと話していました。 その時彼が見た試作機は,色がより濃くシャーラー製のペグが載っていたといいます。 写真のギターは2年ほど前に手に入れたものですが,前所有者は某有名フォークシンガーだということでしたがその名前は明かされませんでした。可能性として最も高いのはやはり石川鷹彦さんということになりましょうか。
このギターはMad Catを知る人が見ると非常に違和感を感じると思います。違和感の原因は。
1)ピックアップがストラト用,それも白カバーを黒に着色している
2)ブリッジPUのマウントの仕方が異常,このようなMad Catは見たことがない
3)ネックがブリット・ナットを持った3点締め仕様
4)虎ネックなのにヘッドは継ぎ足し
5)激虎ネックなのに指板はわざわざ張りメイプル
6)座ぐりはルーターでなくドリルで掘られているてとても商品にはできない仕様
これらを合理的に説明しようとすると,このギターはMad Catのプロトタイプとするのがいちばんスッキリするのではないでしょうか。確証はありませんが,十分に説得力はあると思います。Mad Catの誕生の経緯を示す重要なギターだと思いませんか。
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