BL3はL500をブリッジに，そしてL250をセンターとフロントに搭載している。

前のオーナーは純正のダイキャストブリッジをブラス製に変更し，メタルノブもオーソドックスなプラスチック製のものに換えている。

BL3はそのピックアップの組み合わせから多彩なサウンドを創出できる便利で魅力的なギターだが，実際にはあまり売れなかった。

一体何が悪かったのだろう。

思うに，BL3の生まれた時代が悪かった。当時はFloyd Roseトレモロユニットの全盛時代で，派手なアーミングプレイが持て囃された。Floyd Roseを搭載したS-S-H構成のストラトキャスターと戦うには，このような古典的シンクロナイズを装備したギターはあまりにも不利だった。

しかし近年オーソドックスなシンクロナイズドトレモロの人気が息を吹き返した。今なら貴方もこのギターを気に入ることだろう。アルダーボディ，3.54kg（弦を含む）。（2016.8.18更新）