
Greco SG order made model
私が手に入れたGrecoのオーダーメイドモデルとしたは2台目になるギター。中古品販売のネットショップで偶然見つけた。
Grecoのオーダーメイドシステムがいつからいつまで行われていたかを明確に示す資料はないが,カタログの記載からは1976〜1979年頃に最も活発に行われていたようである。このギターもその頃に制作されたものと考えていいのではないだろうか。
高価なカーリーメイプル単板ボディに2つのシングルコイルPUとFireBird用のミニハムバッカーを搭載し,セレクタスイッチはストラト用,1 volume 1 toneという特異な組み合わせ。いくつかの点でパーツの組み合わせが好みに合わなかったので秋田市のFirst Touchの佐藤さんにお願いして手を加えてもらった。購入時にすでにペグがGOTOH製のものに交換されてたので他のパーツの交換についても抵抗は薄かった。オリジナルを維持すべき要請がオーダーメイドモデルでは心理的に低くなるからだろう。
交換の内容であるが,フロントPUをSeymour DuncanのSSL-4に交換するのと同時にピックガードを鼈甲柄から黒の3プライへ交換,ノブをクリーム色のスピードノブから小さめのメタルノブに交換。シンプルで引き締まった出で立ちに変身した。
このギターの出色はやはりボディーだろう。この厚さのボディー全体をカーリーメイプル単板で構成しているギターを私は見たことがない。普通はトップだけである。稀有なギターといえるだろう。
最近は音についてのコメントは極力避けるようにしていた。というのも音については主観的な部分が大半を占めるし,実際にギターを弾いてみて耳だけでギターのグレードを当てるなどというのは困難だからである。反論を恐れずに言えば「ギターの音は値段ではない」ということである。そんなのはもう常識。じゃ高いギターは意味がないのかというとそんなことはない。遠くの国から高価な機材を仕入れて職人が精魂込めて作ったギターは,仮に客観的にそれよりも安いギターの音と明確な差を見いだせなくとも,世界を旅した貴重な機材と一刀入魂した職人の魂が作りあげた音としてやっぱり心に響くのである。
ではこのギターの音はどうかというと,そんなメンタリズムなど無関係だよと笑うかのように素晴らしい音。これはリペア調整をお願いした佐藤さんも同意見。良いギターを手に入れました。(2026.8.22)
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