
Kawai Rockoon Telecaster Koa
このギターも結局機種名を含めて何ら詳しい情報を得られていない。なので私の集めたKawaiのギターの断片的な情報から推測することにする。
ヘッドにRockoonのロゴがあることから,1980年代末から1990年代に製造されたものと考えられる。1984年から1990年の「The 楽器」にも掲載はなく,1989年,1990年のカタログにもないことから1991年以降に製造されたのではないかと推定される。ヘッドにはRockoonのロゴ以外には何ら文字情報はないが,Super Material Series同様にPUはSchaller製である。
手に入れたときには純正状態だったがフロントPUが断線していた。純正のSchaller製PUはバーマグネットタイプの極めて高出力なものだった。はたしてこのようなデザインのギターを買う人がこんな高出力のPUを求めていると考えたのかなと疑問を感じた。おそらく時代の要請でとにかく高出力のPUを載せたのではなかろうか。アンプに繋いで弾いてみて正直とても使えるようなものではなかったので,1980年代の前半に製造されたFernandesのVH-1に載せ替えてネックを修正したら嘘のようにいいギターになった。
ボディー材については,おそらくカタログではKoaであると謳っていたのではないかと想像する。なんといっても当時のKawaiは上位機種にKoaを用いるのがひとつの流れだったからである。私の個人的な意見だと断っておくが,このギター材はKoa的な赤茶色の透明塗装を施したモンキーポッドだと思われる。ボディーを塗装する際にネックポケット部分にボディーを吊るすための角材を固定するが,その部分はこのボディー色のような赤茶色ではなく,もっと白っぽい。ネックはおそおらく着色したメイプルだと思われる。一見するとネックの裏にはやや太めの導管のように見える部分があるが,ネックの強度を考えるとメイプル以外の選択肢は厳しかったのではないかと思われるからである。
当時のKawaiのギターをみると,いろんな部分に工夫や苦労を感じることができる。Koaだろうがモンキーポッドだろうが,私はこのギターが結構好きである。(2026.9.20)
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