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HIKI

DAORE

Kawai Rockoon Cat Eye

 12フレットにはめ込まれた猫の眼の形のインレイが印象的なユニークなギターである。このギターの正式な機種名や製造年は不明である。私が調べた範囲ではカタログや雑誌では見つけることはできなかった。おそらくは1990年前後だと推定される。オークションでも稀にではあるが見かけるギターなのである程度の数は製造されたのだと思う。どなたか機種名をご存じの方は教えていただきたい。ここでは便宜的にRockoon Cat Eyeという名で呼ばせていただく。

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一世代前に製造されたFシリーズを除けば,その後のKawaiのエレキギターの最高機種はMoonsaultであることに間違いはないと思うが,それに次ぐようなグレードのギターだと推察している。その理由であるが,まず作りがとてもしっかりしている。彫り出しのトップ,持ったときのがっちりとした剛性感,身の詰まっている感じがこのギターは只者ではないことを教えてくれる。さらに塗装にもとても手間がかかっている。写真のように墨緑色のボディーに星空のようにラメが散りばめられていて夜行性の猫のイメージと連続させようという意匠が感じられる。

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そして豪華なハードパーツ。PUの銘柄は確認できていないが,ペグとFloyd RoseトレモロユニットはSchaller製である。ブリッジのベースプレートにMade In Germany by Schallerと刻まれている。国産の安価なOEMではなく本家ドイツのものである。ただFloyd Roseについては複雑な事情があって,Floyd RoseブランドでSchallerが製造していたいわゆる「本家」Floyd Roseと,SchallerブランドでSchallerがライセンス生産していたものがある。後者は本家の製品とは言えないが本家と同じメーカーで作られていたという不思議な製品である。その後者がKawaiのギターに搭載されていたものでS-FRT IIという商品名で現在も生産されている。1990年頃の日本における価格は4万円強である。この価格は今現在のS-FRT IIより高い。

 

このような高価なパーツを搭載することができたのは河合楽器が日本におけるSchallerの代理店だったからだといえるだろう。販売価格よりかなり安価にかつ大量に入手できたと想像できる。そうでなければ販売価格が10万円前後かと思われるギターに搭載することは難しかっただろう。(2026.8.22)​

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